私、コーチングのコーチもやっていますが、
お客様が「ちょっと手伝ってほしいなー」
ということのサポートもしています。
そのうちの一つが、先日開催された
「第13回信州ベンチャーサミット」
昨年に引き続き、司会を務めさせていただきました。
せっかくなので、
活動報告としてFacebookにもアップしましたが、
こちらにも、司会を務めて感じたことなどを書きました。
* *
応募総数が今までに1番多かったという今年。
その中から9人の起業家ピッチをお聞きしました。
皆さん、これから始めるというより、すでに動いている方ばかり。
事業を起こした理由やきっかけ、そして今後の事業展開、他社との優位性…
5分間でお話いただきました。
どの方の事業をすばらしいなーと思いました。
そして、審査員の3人のみなさんもすごい!
初見で、
扱っている事柄や、今後のビジネス展開についてや仕組みなど、
いろいろと質問などされていて、
当たり前なんだけど、やっぱり気が付くところが違う!
自分の学びの足りなさが改めてわかる機会でした。
それから毎回楽しみにしている「基調講演」。
まずは、KDDI創業者の千本倖生さん。
千本さんは
DDI(第二電電)→現KDDIを稲盛和夫さんと共同創業し、イーモバイル(現Y!モバイル)なども創業した本当にすごい方。
今、長野県県政参与もつとめられていて、
御年82歳にして、
現在でも世界中を飛び回り、各地の経営者とお話をし、精力的に活動されています。
「年齢ってただの数字」
これを体現する存在。です、まさに。
そして今回、千本さんのお話は、今、そして今後の日本経済という、いきなりワールドワイドな視点から始まりました。
私は今日明日の自分のこと、あるいは5年10年先の自分のことくらいしか考えていなくて、
千本さんは、世界経済を自分が動かす、動かせるという視点で話をしている。
もちろんすばらしいキャリアがあるから当然だけど、立ち位置も全く違う…。
始めから違いを見せつけられましたが、
DDIを創業した当時、会社に勤めるのが当たり前という風潮の中で、
アントレプレナー(=起業家)として自分で事業を興すというのは、
かなり異質な存在であったようで、
DDIを立ち上げた当初は、命の危険さえも感じたとのこと。
「社会がちょっとでもよくなることに目を向け」
「自分が働きかけることで数ミリでも社会が動いたなら」
という視点で様々な事業を興してきたそうです。
事業をやっていて重要なのは、なにより利益を上げること。
事業を活性化して雇用を生み出し、たくさん稼いで、税金を納めて、
その税金でさらに社会が回っていく…。
とても当たり前のことだけど、
(そして自分も胸が痛い)
自分も含め今の日本人には足りない感覚で、
重要なことだと思いました。
そして、今後日本経済は良くなるだろうという実感をお持ちだからこそ、
アントレプレナーの皆さんには
「リスクを取って新しい事業を起こす」
これが必須であると言っていました。
とても印象的だったのは
「『自分が好きなことで、社会の問題を解決する』 これがとても大事なんだ!!!」
と力強くおっしゃっていたこと。
82歳でも、まだいくつも新規事業を興し、
奮闘されている姿を見ると、
自分ももっと好きなことを追っていいし、
むしろもっとやらないと!
と、勇気をもらいました。
他には…
・10やって7つ失敗は当たり前。
・過去はすべて忘れろ(いいこともすべて。思い出すと悪いこともセットで思い出して、動けなくなるから)
・謙遜を失うな
・現場に行かなければだめ
・出会いが成功のための50%だというが、私は100%だと思う
・言葉の意味、そして言葉自体を大切にする
* *
お二人目は、株式会社KURABITO STAYの田澤麻里香さん。
田澤さんは、自分がやりたかったツーリズムを
補助金などがなくても持続可能なビジネスで、
かつ、ご自身のふるさとである小諸の活性化
を、酒造り体験ができる酒蔵ホテルという形で
実現しているお話を聞かせていただきました。
専業主婦の時代もあって、
本当にゼロから事業をスタートし、現在6期目。
田澤さんも、千本さんと同じく、
その場所へいくことを大切にしていたり、
リスクを取る覚悟を持っていたり…。
「自分はまだまだというか、小さいなー」
と、そんな風に感じるところもあったけれど(比較してはいけないですけれどね)、
「まだ伸びしろたくさん!頑張ろう!」
と思える部分もあり、とても元気づけられたお話でした。
* * *
最後には、
千本さんに
「頑張ってね」
とお声がけいただき、些細なことがうれしかったです。
2025年、頑張るぞー!
と、あらためて、気合が入りました。
今年も大きな学びと共に素敵なイベントに関わらせていただき、楽しかったです。
ありがとうございました。